昔の人間の凄さ
13.08.04
大人になってからわかったことのひとつが「国語と算数ってとっても大切」ってことです。
人間のアイデアって、『海馬』って本によると「記憶と記憶のでたらめな掛け算」から生まれるらしいのですが、その記憶を整理するには国語と算数が必要になるはず。
デザインも「よりわかりやすくしてあげること」がその役割だと私は思っていますので、「整理する」ということから作業が始まります。
国語と算数が必要なんです。
なので、私はうちの従業員さんにも本を読んで欲しいと思っています。
大人ですし、活字から全てを構築するっていうやり方はあくまで私のやり方でして、彼女がそれを踏襲する意味は全くない。
むしろ、彼女が人間的に持つ素晴らしさを削ってしまうことになるのかもしれないって思ってるので、「俺がこうだからこうしろ」とは言いたくないんです。
私も誉められた人間ではないので。
ただ、言葉は知ってて欲しいのです。
だから、「本を買う時は全部会社の経費にしなさい」って言ってます。
もっと本を読みなさい。
漫画でも雑誌でも何でもいいんです。
言葉を知り、人は何に興味を持ち、何に感動をするのか。
それを肌感覚としてわかって欲しいな、と。
そんな感じで昨日は本屋さんで「面白そうな本ないかな〜」って思ってたら、Macでデザインをする前の世代の方が出してる本があったので購入。
私は手先が超不器用人間でして「パソコンでデザインをしない時代の人間って凄いな」って普通に思っていました。
デザイン環境ははるかによくなっているはずなのに、デザイン自体のクオリティは当時とそんなにも変わっていないと思います。
流行り廃りはあると思いますが。
「Mac世代」ってカテゴライズされてますが、私の中では「OS9世代とOS X世代」でも全然違います。
私はOS9世代なので、マウスのボタンが一個しかなかった時代の人間です。
なんか不便そうですがショートカットキーを覚えないと仕事ができないという状況なので、ショートカットキーマスター度が半端じゃないわけです。
便利になることは良いことですが、不便な中でも工夫するのが人間であり、それが力になるのかなと今は思います。