ブランディング
12.10.12
まだ正式発表されてないみたいですが、「大阪府立 江之子島文化芸術創造センター」の愛称募集コンテストで私の出した案が最終審査を通過し、採用される運びとなりました。(やっぱりやーめた!ってなったら、運びとなりませんが)
2秒ぐらいで考えついた言葉を応募したのですが、「どう考えてもこれしかないよな。でも、ベタやな。でも、それ以外に思いつかん。」ってことで応募してみてよかったです。
採用されたら、もちろん嬉しいのですが、それよりも、業界の最前線の方々が私が普段スクールでお話したり、お客様にお話させていただいていることと、同じようなことをお話されていたことです。
(APECのイベントのプロデューサーを務めたデザイナーさんや、神戸コレクションのトータルデザインを担当なさっているコピーライターさんがこの日の審査員でした)
「愛称」というものをどう定義するかなのですが、新しい施設の方向性がそれによって決まってしまうという性格も持ち合わせてます。
で、ここで「芸術」や「創造」にウェートを置いたネーミングをすると、そこで枠を作ってしまうことになってしまいます。
芸術や創造ってのは自由なものでいいと私は思います。
「こうあるべきだ」ってのが嫌いです。
知らんがなって話で。
私が生徒の方に望むのはいろんなことを経験して欲しいし、いろんなものを見て欲しい、それらを記憶して欲しいのです。
私は若い時にたくさん遊んだし、たくさん飲みに行っていろんな話をしたし、たくさん本を読んできました。
モテない&ブ男ながら、それなりに恋もしてきたでしょう。
アイデアってそうして得たたたくさんの記憶の中からしか生まれ得ないって思ってます。
記憶×記憶=アイデアです。
カフェで悦に浸ってるようなデザイナーにはならなくていい。
そういう人たくさんいるから、カフェでコーヒーばっかり飲んでる人が考えつくアイデアは、もう世の中にいらないでしょ。
漫才師になるんだったらダウンタウンを目指すなってことですね。
模倣はあくまで模倣。
ここのセンター、たまたま大阪府立なんですが、私の母校も大阪府立大学。
賞品貰えないのでちょっとだけ大阪府に恩返しできたかなと思います。
デザインってどうも「内に内に」ターゲットを絞りがちです。
「わかる人だけわかればいい」みたいな。
「自分にはわかる」とわかったふりしながら優越感に浸っているのかもしれません。
府民の税金で作ってるのだから、外に外に向けて、ちびっこからじいちゃんばあちゃんまでデザインに触れられる場所にしてほしいなって思ってます。
そういう施設があれば、私がこういうスクールをする必要もないのかもしれません。
私は「デザイン=」ってカテゴライズするのが嫌いなんです。
自分のことをデザイナーと称するのも好きではないです。
自分は自分。
自分ができることをする。
自分がやらなければならないことをする。
それだけ。
ということで、また正式発表されたら、こちらでもご報告します。