りんごの話
12.06.11
Appleの発表会が深夜に行われたみたいで。
Adobeのセミナーとか参加しても思うんですが、「俺たち、これだけスゴいんだぜ〜」オーラがハンパないあれです。
ジ・アメリカンな感じで日本人にはこういうのでけへんやろなー、って思うのです。
Appleが凄いなって思うのは、未完成なものを販売するところです。
で、アップデートしていく間にどんどん完成品に近づいたり、余計悪くなったりしている間に次の「俺たちスゴいんだっぜ〜」が始まるわけです。
日本の企業やったら、「CMでiPhoneに『サカナクション流して』って話したら流してくれるCMやってるのに、違う歌が流れます」という苦情が出たら、もう緊急社内会議。
細かいこと何もわからないけど、おべんちゃらだけで出世してきたオッサンが「なんで、サカナなんとかが流れへんねん!!説明しろ!!」となって大変です。
たぶん、アメリカだと「オーノー!!でも、5回ぐらい命令したら1回は流れマース!コソっとアップデートしておきマース!!」ってとこだと思います。
「完成したものを提供する」のと「消費者が欲しくなってしまう新しいものを提供する」のと、根本的に概念が違うからではないでしょか。
私も業界最大手の印刷会社で働いてましたが、「コピー&ペースト禁止」っていうパソコンの存在自体を否定するようなルールがありました。
「コピー&ペーストによるミスが多いから、コピー&ペースト禁止」っていう、超短絡的発想。
「なぜ同じ人間ばかりミスをするか?」を考えたら、会社のシステム的構造の欠陥が見えてくると思うんですが。
貼り絵で仕事した方が早いんちゃうかなと思った青春時代でした。
ということで、17インチや光学DVDドライブ内蔵のMacBookが発売されなくなったみたいなんで、早めに買っておいてよかったー、と思った所長でした〜。