都市はデザインでできている
19.07.10
インプットがないとアウトプットできるわけがないというのが私の考えなので、
「人がつくったものをたくさん見てください」
とお伝えします。
何かをつくることでお金をもらうことを生業にするなら、それは最低限であり、日常にならないといけないわけです。
うまくいかない人は「ポスターとか看板とかがあったら意識して見るようにしています」なんだとは思います。
違うのです。
都市で生活するということは、「人がつくったものの中で生活する」ということと同義語なんです。
今、あなたの身の回りにあるもの、全て人がつくったり、設計したものではないでしょうか?
ということは、全てデザインされているのです。
機能性、イメージ、そこには人の意志が落とし込まれています。
無限のデザインに囲まれる日常の中から、絶えずインプットできているか。
感性を閉ざし、無限の人がデザインしたものを「当たり前」と認識し、意識しないのか。
生きていく中でそれは微差にしかならないし、そんなことしなくても生きていけるわけです。
昔の人は五感を研ぎ澄ませないと食べ物にありつけないし、迫りくる危険から見を守れなかったわけですが、現代社会ぼーっと生きてても死ぬことはないので、意識しないと五感は鈍っていきますよね。
私はものをつくることで生きていく人にとって、それは怠慢だと思うんですよね。
このあたりは、努力じゃなくて、意識でどうにでもなることです。