広く深く
19.11.07
デザインが上達しない!
これは生徒の方も、いざ就職した新人デザイナーさんたちも悩み苦しみもがくところだと思います。
もがけもがけもがいて苦しんでくださいな話なのですが、デザイン上達するためにやるべきことのひとつを。
何回も言ってるのかもしれませんが。
「人と話をする」
です。
人と話をする、その広さと深さが見える景色を壮大にし、より鮮明にしてくれる、そういうもんだと思います。
生きている中で特効薬を求める方が多いような気がするのですが、そんなポコっと簡単にできちゃうことから学べることなんてしょうもないもんだと思うんですよね。
広く。
いろんな人と話をして欲しいです。
年齢、仕事、生活環境、地域、趣味、性別。
人って無意識に他人を敵と認識してしまうらしいですが、いざ話してみるとほとんどの方が面白い人なんです。
中には面白くない人もいますが、面白くない理由を考えることは自分の力に置き換わります。
深く。
同じ人と何回も何回も話して欲しいです。
1on1が理想です。
その人とだけしか通じないテンポ、ネタのチョイス、オチのパターン等どんどん鋭くなっていくはずです。
2日連続でご飯食べに行っても同じテンションで話ができる相手を見つけられるかどうか。
広さを求めるにしても、深さを求めるにしても、自分が相手に話したいと興味を持つように、相手からも話したいと興味を持たれないとダメです。
そのときにどんな話ができるか。
ネタを食った面白い話をできる人もいるとは思いますが、多くの人は基本的にそこでご飯を食べてるわけではないので難しいはずです。
でも、自分を解放して話をすれば、相手の人の警戒心を下げることができ、より深い楽しい本音ができるというのが私が経験から得たことではあります。
人にはひとりひとりがとても重みのある物語の主人公だと思います。
自分が普通と思っている物語は、他人から見たらとても刺激的な新作ドラマだったりします。
人から話することが、トレーニングになるなんて、ある意味ラクなお仕事だと思います。
「人と話をするのが苦手です」
という人もいるでしょう。
私も苦手といえば苦手ですが。
でも、その分、人と話をたくさんしている人よりハンデを背負っているわけです。
そのハンデを乗り越えるだけの強みを持たないといけないということになります。
人の話を聞くということは他人の見えてる景色を見せてもらうこと。
自分の景色だけでデザインしている人と、他人の景色も借りながらデザインしている人。
私が生業にしている業界はそういう業界だと思ってます。